落ち着いた雰囲気の表紙とタイトルに惹かれて読んでみた本です。
マリオンが落とした本が、かささぎの巣へやって来ます。
本は読んだ人にとっては知らない世界のへの入り口。でも本自体は自分に描かれている以上の新しい世界はない。
本の冒険と、かささぎの子どもたちの飛ぶことの怖れ。互いに影響し合って本が見た世界とは?
普段は動きが全くないはずの本の冒険というのが、ちょっと異色でもあり、また今までと雰囲気の違う本でもありました。
表紙は渋めですが、中の絵の感じはとてもきれいでした。本の活字が飛ぶ様子の場面などは特にきれいだなあと思いました。