著者の森本さんの記憶に残る断片が、詰め込まれたお話。
とても悲しい出来事と、経験してきた日本の軍国主義化の歴史と、幸いにも家族して助かった幸運と、原爆被爆後の放射能による苦しみ、乗り越えなければならなかった地獄の現実と、あの悲しみを繰り返してはいけないという生存した自分の使命感と…。
多くの思いがつなぎ合わされています。
淡々としているだけに、多くのことを考えさせられました。
毎年、夏になると絵本の読み聞かせのテーマとして出てくるのは、「平和」。
戦争は決して絵空事ではないことを、子どもたちと共有したい絵本です。