お弁当屋を営む主人公のあなぐまは、一人暮らしだけど、「あなパパさん」って呼ばれています。おいしいお弁当を作ってくれる、優しいパパみたいだからです。
今日のお弁当のお届けは、10個。ついでに自分のお弁当も作って、車で届けに行きます。
最初は、足の弱ったやぎさん。次は赤ちゃんが生まれたばかりのうさぎさん。その次は工事をしている仲間たち。
受け取る人のことを考えて作った思いやり溢れるお弁当は、誰もが喜びます。
ところで、あなパパさんが住む街にはうふふの木があって、季節になると可愛らしい花を咲かせます。
あなパパさんは、その木の根元でお弁当を広げました。
すると……。
のどかなお話が一変して、ファンタジーな展開になります。
このままでは終わらない、目を惹かれる絵本です。