北の森の動物たちシリーズ。
春になり、北の国へ帰る日がやって来たのですが、
とある白鳥の一家が旅立ちを遅らせているのです。
理由は、病気の子ども。
お父さんの苦悩が伝わってきます。
いったんは子どもを残して旅立つのですが、
やはり帰ってきてしまう姿が切ないです。
そして、子どもの死。
外敵に襲われなくても、こういう死もあるのですね。
家族の思いが、ラストに幻想となって浮かび上がりますが、
春の日差しが救いのように感じました。
クォーッ、クォーッ、クォーッという鳴き声が印象的です。
小学生くらいから、おおはくちょうの渡り鳥としての姿を感じてほしいです。