「どうだ!すごいだろ!」
と言わんばかりに,てのひらをひろげて堂々とした顔をしている猫の姿が笑えて,そしてかわいくてキュンとしました.
そしてこんなてのひらをしている理由が,おにぎりをつくるのが大好きだからだなんて,まったくの予想外で面白くてたまりません.
おにぎり顔にされてしまった動物たちがいる草原で,
「そよそよと かぜがふいている」という
とてもすがすがしくさわやかな文章に,そよかぜにふかれてる場合じゃないよ!と笑っちゃいました.
しかしながらよくよく考えてみると,私は,息子たちのケンカとか,雨続きで洗濯物が乾かないだとか,どうでもいいようなちっぽけなことであせったり,困ったりしています.そんなときには,気持ちよくそよかぜがふいてたとしても,気にもとめてない気がします.
この絵本みたいに,どんなことが起こっても,どんな状況におかれてても,そよそよとふいている風を感じることができるくらい落ち着いて,余裕をもって,凛としてられたら素敵なことだなあと思いました.