鳥に食べられてしまいそうになった、小さなしゃくとりむしが、知恵を使って、危機をのがれるというお話。 その知恵とは、自分は、「えさとして食べられるより、もっと便利なことが出来る」と言って、コマドリのしっぽの長さや、フラミンゴの首の長さ、おおはしのくちばしの長さなど、次々に測ってみでる。ところが、歌が自慢のナイチンゲールが、自分の歌を測ってくれという。もし測れなかった、食べてしまうと言われたしゃっくとりむしは、知恵を使ってなんとかその場を逃れるというものだ。
はじめてこの本を娘に読んだのは、4歳のとき。頁をめくる度に、とりのしっぽやくちばしを、丁寧に、指を使って測っていました。最後の、ナイチンゲールから逃れる所では、しゃくとりむしがどこにいったのか、かくれんぼのオニさながらに、必死で探していたのが笑えました。この本は、家の場合は、ものの長さを測る、という認識を教えてくれた本ですが、とり図鑑としても、使えそうな気がします。