この本に初めて出会った息子は、2回も3回もくり返して読んでいました。
それ以来、寝る前に本棚から引っ張り出される出番が特に多い本になっています。
ちなみに3歳の誕生日にプレゼントした『かいじゅうたちのいるところ』は、嫌いではないけれど何度もくり返して読みたがるということはないのです。
こちらの『まよなかのだいどころ』の方をより気に入っている様子。
主人公のミッキーは、寝室のベッドという現実から転がり落ちます。3人の奇妙なパン屋さんがかきまぜている、ケーキの生地の中へと……。
ケーキに練りこまれて焼かれた時の主人公の反応に、思わず苦笑しました。
体つきといい表情といい行動といい、今の息子とオーバーラップします。
5歳くらいの男の子が見る夢ってこんな感じなのかもしれないと思いながら読みました。
息子が特に好きなのは、ミッキーがミルクを取りに行くという使命を帯びて、パン生地で作った飛行機に乗り夜空を飛ぶ場面です。
こういうのに乗ってみたいな、と言いながら絵をながめています。
それにしても大声で怒鳴ったりすっぽんぽんでも平気だったり、ミッキーはとってもお行儀が悪いんです。
5歳の息子を惹きつけるものが、どうもそんなところにもあるようです。