絵本を寝る前に読んでもらいたいけど、お母ちゃんに読んでが言えないけんちゃん。
読んでいくうちに、そこには家庭的な事情があることも見えてきました。
お父さんがなくなっていて、おかあちゃんひとりでけんちゃんを育てているのです。
そんな忙しいかあちゃんのことを人一倍けんちゃんは知っています。知りながらも絵本読んでほしいなというさりげないアプローチが健気で少し切ないです。
でも、わかっているんでしょうね。幼いながらに母の苦労している姿を・・これくらいの子なら堂々とわがまま言って「絵本読んでよ!」と言ってもいいでしょうが、そんな気遣いが出来てしまうのですね。
けんちゃんの誕生日のシーンも、終わるのをまだかまだかと待つシーンやケーキがなくても駄々をこねないけんちゃんに、少しくらい我儘いってもいいのになと第三者目線では感じました。
きっと、まだ小さいからまだいいけれど、これから大きくなってきた時のけんちゃんが心配。
お母さんもすごく忙しいし一生懸命頑張っている!!
だけど・・毎晩の絵本の数分だけでも・・
親子のスキンシップをとってあげてほしい!
絵本なんだけれど、なんだか切にそんな思いにかられました。