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ポヤップとリーナ沖縄へいく」 ルートビアさんの声

ポヤップとリーナ沖縄へいく 作・絵:colobockle(たちもとみちこ)
出版社:ワニマガジン社
税込価格:\1,760
発行日:2006年08月
ISBN:9784898299999
評価スコア 4.57
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みんなの声 総数 13
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  • 美ら島へ

    ねずみのポヤップと、りすのリーナ。
    ふたりは山奥の静かな森の中で、仲良く暮らしています。
    ある日、ブランコをこいでいたら、少しずつ勢いがついて、
    ちからいっぱいこいでみたら…

    あらっ!!!
    二匹は、空高くほうりだされてしまいました。
    そして、二人は運よく渡り鳥に乗って、美ら島へ。

    かおりせんせいもお書きになっていらっしゃるように、
    二匹が、沖縄を見た時の表現が、実に見事です。
    実際、この島で飛行機に降り立ったことのある方は、そうそう、と同感されるのではないでしょうか?

    二匹は、沖縄のあちこちをみてまわります。
    首里城で踊り、美味しいものをいただき、海んちゅたちと、ハーリーを楽しみます。
    海では魚たちとたわむれ…
    本当にこれは、沖縄のガイドブックですね。
    でもね、無機的で商業的な本では決してありません。
    とにもかくにも美しく、あたたかなかんじのする絵なのです。
    これが、本当に沖縄を忠実にあらわしてくれています。
    あの青い空!! そうです、あれが本土とは違う、沖縄の夢のような空です。
    浄土につながっていそうな…
    思わず、胸がキューンとなりました。

    もちろん、この本は絵本なので、お話の部分もあります。
    イリオモテヤマネコ発見のくだりは私も知りませんでしたので、
    なるほど、と思いました。
    世知辛い今の世の中、私たちは、こんな思い切った行動に出ることが出来るでしょうか?
    沖縄の人たちの、懐の深さが思い知れます。

    ただ、ひとーつ、ちょっとひっかかったのは、がじゅまるの木のようせい、キジムナー。
    えらい可愛いんですけど。
    北欧かどこかからか、遠征なさったような、まるで王子様のような風貌。
    思わずえ、と首をかしげる私。
    いやいやこれは、過去に出会った、漫画家の水木しげる氏作の「キジムナー」があまりにも印象深かったせいかもしれません。

    投稿日:2006/09/30

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