死について、こんなに楽しくユーモアたっぷりに描かれた絵本、初めて見ました。
おじいちゃんがこんなふうに、死後のことを楽しいところだと想像したのは、実際は死ぬのがこわいと思っていたからなのかもしれません。また、死んだあとはきっとこういう生活をしているはずだから、みんな悲しまないでね、というメッセージを残された家族に伝えたかったからかもしれません。
とっても楽しく描かれていて、クスッと笑える箇所もところどころあるんですが、やっぱり読んでいるとなんだかしんみりした気分になってきます。
死について、重く深く考える本だと、気軽に手に取って読もうという気分にはなれないものですが、この本は気軽に読んでみようという気になれます。
死について考えることは、生きることについて考えることなんだということを、子どもにも楽しく分かるように描いてくれている素敵な絵本でした。