表紙の目に射られた感じで思わず手に取ってしまいました。
主人公が、近所の馴染みの文房具屋さんから赤い消しゴムを
万引きしてしまった。それを誰にも言い出せずに苦悩する中で
思わずイラッとして羽をむしってしまったセミが赤いセミと
なって夢に出てきます。
絵だけでなく、お話もインパクト大でした。
子供は食い入るように読み、又読み返していました。
終始無言でした。そして、直ぐに図書館に返そうと
しませんでした。
このお話で、怖いなと思ったことは
万引きはどんな理由でもいけませんが、ついうっかり主人公が
消しゴムに手を出してしまったこと。どうしてなんだろう?
でもそんな事があるのだろうと思うと怖いなと思い。
その心理が絵本になって子供に届けられている事は
とても大切な事ではないかと思いました。