もともとはブリタニカから出していた訪問販売専用の「五感のえほん」シリーズの1冊でしたが、2016年に復刊ドットコムから復刊しました。
復刊してくれたおかげで、この本に出合えてよかったです。
文章が谷川俊太郎さんなので、「見る」というタイトルですが、
言葉のリズムがこぎみよく、あっという間に引っ込まれてしまいました。
暗くて見えなかったり、大きすぎて見えなかったり、逆に小さすぎて見えなかったり、近すぎて分からなかったりするものが、
その視点をちょっと変えてみると……。
ますは手にして読んでみてください。「ははぁ〜ん」と、なるはずです。
絵を担当された高橋常政さんは主に舞台装置や衣装デザイン・ポスターなどを製作される方なので、普段絵本などではお見掛けしませんが、非常に見やすくわかりやすく遠目も効く絵柄で、谷川さんの紡ぎだす言葉の世界の見せ方も素晴らしかったです。
読み聞かせにもお薦めしたいです。
内容的に高学年以上のお子さんたちがよさそうです。
ただ、文字が白抜きのページが結構あるので、事前にちゃんとした読みしておかないと、読みづらそうです。