「いじめられたらどうしよう」という事をテーマにした絵本です。
いじめって…難しい問題ですよね。
おそらく、すべての人が、いじめにかかわったことがあると思います。
そして、ほとんどの人がいうでしょう。
「わが子には、いじめる子にも、いじめられる子にも、なって欲しくない」
いじめが悲惨で、陰湿極まりない、と分かっている大人から、何か子供に伝えられることはないだろうか、と思い、この絵本を読んでみました。
この絵本は、実によく出来ています。
いじめられた子はこんな風に思っている、という感情の部分から入っていきます。
そして、いじめのケースをいろいろな分析を加えて話してくれます。
いじめられたら、相手にせず、しらんぷりしたり、「やめろよ」といったり、大人に話す。
どうして人はいじめるんだろう、というお話もあります。
うちの子供は幼稚園児で、「困ったらすぐ先生」なので、この絵本は残念ながら、少し高度だったようですが…。
「自分の力で無理なら、大人を呼んで助けてもらおう」
この本では、これが告げ口でなく、勇気ある行動だと話しています。
実際、子供には、これを忘れないでもらいたい、と思います。
いじめで人の命が失われるなんて、あってはならないことなのですから。