坂の上の図書館を読ませて頂いて、とても感動しました。これは何よりも心地よいお話だと思います。この本ではある少女と図書館の出会いが見事に描かれています。私は図書館という言葉に出会うたびに、18歳
の頃の記憶が鮮明に甦ってきます。当時、私は受験生でした。英語が大好きで、大阪外国語大学を目指して、中之島図書館で毎日、過ごしていました。図書館の自習室は私にとってオアシスのようでした。それだけに図書館はひじょうに親近感があります。私はこの本を読みながら、少女の生き方に共感できるところがいっぱいあると思いました。もしこのストーリーの中の少女と出会うことができるなら、お話がしたいという思いに駆られます。素晴らしい本だと思います。