絵画を漠然と鑑賞しても、どうしても何も感じることができないことがあります。
せっかく、美術館に来たのに、スタスタと通り過ぎてしまい、何も感じることができないまま出口に向かっていることもあります。
でも、もし、この絵本のように、絵画の中からフクロウを三羽さがしてみましょう、とか、ヴァイオリン弾きはどこにいる?と聞かれたら、一生懸命探し出して、探す過程で、どうしてこの画家はこのモチーフを描いたのかな?などと考えることができます。
そういった意味で、あまり美術や絵画に興味がない子供たちでも、遊びながら興味を持てるような工夫がされている画期的な絵本だと思いました。
シリーズで何冊かあるうちの、今作は、歴史という副題があるように、古代エジプトから中世、ルネサンス、広重、印象派、現代アートと、かなりとびとびですが一応時系列になっています。