甥っ子たちに読みました。
子ネズミ「ミナ」は、「コワイ」を探すために出かけていって、いろんなものに出会います。みんながこわいと思いそうなライオンだって、ミナには「コワイ」じゃない。でも、ついに「コワイ」に出会ってしまって・・・!
ミナにとっての「コワイ」もの、ページを開いてびっくり。結構な迫力です! 甥っ子は、震え上がるミナみたいな表情になっていました(笑)。
だけど最後は、ホッとできる場面で終わります。みんなで一安心。
子どもが怖いと感じるものや出来事っていっぱいあるけれど、恐怖感に漠然と包まれているのは大人だって嫌なもの!
この絵本はシンプルなストーリーだけれど、子どもたちが「怖い」って何だろう、なんで怖いんだろう?と、気持ちに向かい合うきっかけになるのかもしれないなあと思いました。
最後の、お母さんネズミの言葉、
「みんなのところにおいで。こわくなくなるからね」
そして家族と体をくっつけると、
だんだん体があったまってきて、ミナの「コワイ」の気持ちが消えていきます。
この場面が丁寧に描かれているのが、とっても良かったです。
甥っ子たちにも、「怖い」と思ったときにどうやって気持ちを落ち着けたらいいか、伝わったかな?
これから先も、何か怖いことがあったら、この絵本と、家族のぬくもり、くっついた体温を思い出してほしいと思います。