眠るのに出かけていく冒険。
はらはらどきどきはしません。
ゆっくりと静かに穏やかに気持ちが落ち着いていく冒険です。
優しい絵とともに、言葉でゆっくりと眠りの世界へ連れて行ってくれるような絵本でした。
子どもの名前を言うところは最初は違和感があったのですが
、子どもに語るように呼び掛けることで自分も物語の中に、
眠りの森の中へ一緒に入っていっているような気持ちがするのかもしれません。
そして読んでいる自分もところどころにあくびをするところがあって、
そこであくびをしていると、読み手も一緒に森の中へ入り込んでいるんです。
ただ文を読んでいる人ではなくて、
子どもとぞうのエレンと一緒にママだって冒険をしているんですよね。
だからいつのまにか読んでいる自分の体もぼんやりあったかくなって、
一緒に布団にはいていると、
ほかほかの体温で包まれて、子どもはいつのまにか眠ってしまう。
それでも子どもたちは眠りながら冒険は続いているのかもしれませんね。
ロジャーに比べると絵が優しくて毛布をかけてあげるママ象が素敵だなとおもいました。気持ちを落ち着かせてくれる本です。