あの日の広島で、女学生だったおばあちゃん。
やっとたどり着いた 自宅。
そこで初めて知った あまりにもむごい 家族との別れ。このページは読んでいて 言葉がつまりそうでした。
「家族の死を知ったとき、どんな気持ちだったろう?」―想像を絶します。淡々と語られるだけに、よけい胸に迫ります。
9歳の女の子と読みました。「ひどいね‥‥」のほかには、何も言葉にしていませんでした。岩田さんちの写真も ズシッ!と重かった。
「死者○○人」などと 亡くなった人の数で聞くと、生身の人間の苦しみが かき消されてしまう気がします。
「岩田ちづこさん」の身の上に起こったこと、味わった悲しみとして具体的に語られるので、胸にズーンと沈み込むものがあります。
読んだあと、しばらく黙り込んでいたくなりました。