途中から涙が止まりませんでした。
絵本でこんなに泣いたのは多分これが初めてです。
写真を撮られるのが嫌いないわたくんちのおばあちゃん。
それは一枚の写真に、辛い辛い思い出があるからなのです。
写真を撮った後、悲劇が起こりました。
子供の頃、広島県の原爆ドーム近くに住んでいた、いわたくんちのおばあちゃん。
あの、原爆が投下された日、原爆で家族全員を失ったのです。
3人のかわいい妹も大好きな両親も。たった16歳で、ひとりぼっちになったいわたくんちのおばあちゃんが、どんな想いで生きてこられたのだろうと思うと本当に本当に胸が張り裂けそうになります。
戦争は遠い昔のことではない、未来のことになるかもしれない。
本当にその通りだと思います。
世界平和を願う絵本はいくつか読みましたが、実話に基づいて描かれた本作は、とても心に響きました。
こんな過去があったことを絶対に忘れてはならない、改めて気づかされました。