ぬいぐるみを持つ娘に、大事にしてほしいと思ってこの本を読みました。
とても丁寧な絵で繊細な色使い。雨の場面では冷たさや取り残された寂しさが痛いほど伝わってきました。だからこそ、翌朝持ち主の女の子が見つける場面では、心から嬉しくホッとさせてくれます。
この場面、とてもお気に入りなのですが、私はどうしても泣いてしまいます。読み聞かせ中に泣いて、読むのが止まってしまったことも。
公園で遊ぶ場面や、家に帰る場面では、わすれものに至る過程が絵だけで表現されていて、我が家の娘はそれを見て「わすれてるよ」と指摘していました。隅々まで絵を見たくなる素敵な表現だと思います。