子どものころ、「大草原の小さな家」をテレビで見たし、
図書館にあった児童書も読み、夢中になりました。
アメリカの西部開拓時代。
物語の中心であるローラとその家族が、
厳しい環境の中で、力強く生きていました。
力強くたくましいお父さんを中心に、家族仲良く、助け合って生きていたことや、季節に準じたアメリカの田舎ならではの暮らし方も魅力的でした。
私はローラやその家族から、大切なことをたくさん教わりました。
今回安野さんの挿絵で、何十年かぶりにローラに再会し、とても懐かしい気持ちになりました。
この、安野さんの翻訳と挿絵のこの本は、
お話がとても読みやすく、すんなり読み進められたことに驚きました。
児童書でも、翻訳ものは、日常遣いしない表現があるなどして、
読みにくいことが多いのですが、とても読みやすいのです。
そして言う間でもなく、安野光雅さんの挿絵は本当に素敵でした。
安野さんらしい優しい色使いで、のどかな田舎の空気感が伝わります。
狼が家の外にいるなんて、どれほど恐ろしいことかと思うのですが、
絵の狼はほのぼのしていて、ちょっと楽しい。
こんな「大草原の小さな家」もいいなあと思いました。
他の章もぜひ出版していただきたいです。
全巻揃えてもう一度読み直したいなあ。