娘が図書館で借りてきた本です。
「もりに『きじょん』がいる」と連発していたので、韓国のお話か何かか?と思っていたら『きょじん』。そうか『きょじん』って言葉を聞くのはこれが初めてなのかな? いや、野球は時々見るんだけど…などと夫と大笑いしました。
学研の「World Picture Book」というシリーズの1冊で、1972年に出版されたものの復刊だそうです。
作者とイラストレーターはともにベルギーの方です。
お話は、イソップの「オオカミと少年」をひっくり返したような展開で、チャーリーという少年が「もりにきょじんがいるよ!」と言っても信じてもらえず(お母さんにも信じてもらえないんです!)最後に巨人が本当に出てきて…!という内容です。チャーリーがなかなか信じてもらえないところで、娘は「チャーリー、可哀想だよ」とプンプン怒っていましたが、結末はめでたしめでたしです。
昔話・民話的な素朴な内容ですが、何よりステキなのは1ページ1ページにあらわれる美しい絵! グラデーションが効いた淡い色合いの中に、ふわふわと描かれた白いお花やキノコ、白い服を着ている子どもたちがおとぎの国のような雰囲気を感じさせてくれます。読み聞かせながら思わず「きれいな絵〜」と感心してしまいました。登場人物のほっぺがみんな真っ赤なところがなんとも印象的です。
読み終わったあと、娘はちゃんと『きょじん』と言っていました。一安心。