瞳は小学校の5年生
母との別れが来るまでを切なく描かれた作品です
立松和平さんはもうこの世の人でなくなりましたが こんな切ないお話を書かれていたのですね
横松桃子さんの独特なセンスの絵がみごとです!
秋のイチョウのはの香り おかあさんはその香りをかいで瞳に語りかけるのです
お母さんの言葉が切なくじーんと響きます
お母さんとの別れ
そして時は流れて 冬
春、桜の季節 満開の桜が万華鏡のように描かれています
そして緑の葉 芽吹きの季節へ 瞳の心が少しずつ 少しずつ
命の芽吹きのころ いやされていくのですね
母を亡くした悲しみを乗り越えて 瞳は成長して 大人にちかずいていくのですね
哀しいお話しですが 人間は悲しみを乗り越えて生きて行かなくてはいけないのですね
立松和平さんのこころの声が聞こえて濃そうな絵本です