炭鉱の町に生まれた少年の暮らしが描かれていました。おじいちゃんが、「ずっと 暗い穴の中で 働いてきたんだ、死んだら海のみえる明るい場所に埋めてくれ」と、よく言っていた。おじいちゃんやおとうさんが炭鉱で働く姿を見てきて、少年も当然のように炭鉱で働く将来を受け入れていた。夕食が済むと、とうさんとかあさんはベランダに出て、お茶を飲みながらおしゃべりをする習慣がいいなあと思いました。家族4人で、海風に当たりながら妹がかあさんの腕に抱かれて、少年がとうさんの腕の中で眠っている姿もまったりしておだやかでいいなあと思いました。