現在栽培されいてるナスについて、いろいろ紹介してくれる学習絵本。栽培の実用書。
ナスの原産地、歴史、利用法、料理、栄養、育て方、種類、植物としての特性や病害虫など。
実家がナス農家で、ビニールハウスで栽培していた。当時は興味がなかったので、全然何も知らなかった。この絵本を読んで、改めてナスという植物の面白さが分かった。
印象に残った部分:
「親の意見とナスの花は、千に一つの無駄もない」という諺があるが、実は、天気が悪かったりすると、ナスも無駄花ができるという。親の意見も同様で、ろくでもないことを言うことも多々あった。人間だもの、しかたがない。
(昔の人は親孝行を美徳にしていたので、かなり美化してそのように言ったのだろうと、個人的には納得することにした)
暑い国では多年生。葉っぱの付き方に工夫があって、風通しを調節したり、まんべんなく全部の葉っぱに日光があたるにように配置されていたりと、すごい機能。
おまけにたくさんの実がなる。素晴らしい植物だ。
インド料理にもナスのカレーがある。最初に聞いた時はびっくりしたが、普通の日本のカレー(市販のルーで作る)にナスを入れてもおいしい。インド式に、スパイスから作ってもおいしい。他にもいろんなアジアのナス料理がある。ぜひとも試したい。
このシリーズを読むと、普段何気なく食べている野菜の面白さ、素晴らしさや意外な側面に気づくのでやめられない。