民族衣装の赤色と青色が映える絵、そして子どもの頭と心にスッと入っていく訳文の優しい言葉が印象的な絵本でした。
美しく優しい娘、チャルミが悪い巨人に見初められてしまいます。世界のあちこちに同じようなストーリーの昔話がありますね。チャルミは嫁ぐ条件として巨人に無理難題を突き付けるものの、巨人はそれらをらくらとくクリアしてしまうのでした。
知恵を絞り 逃げるチャルミ、追いかける巨人。
最後はもちろんハッピーエンドで、チャルミは助かり 村には平和が訪れます。でも一方で、チャルミを一途に想う巨人の恋心にちょっぴり同情もしてしまいました。そして、チャルミには、パパと仲良く暮らすだけでなく お似合いの素敵な若者とも出会ってほしいなぁ〜と思いました。北欧の風景、少数民族の暮らしなど、知らない世界にひととき身を置くことができました。