何だか物々しい題名ですが、表紙の絵で納得。
パンたちが歌舞伎調で登場するようですね。
なるほど、パン屋「かぶきや」新規開店にて、
パンたちを歌舞伎風に紹介する趣向です。
私は歌舞伎に疎いですが、音読するだけで、自然と歌舞伎風読みが立ち上がるのがいいです。
新人絵本作家さんの受賞作品ですが、その物語に、
長野ヒデ子さんの作風が融合していい感じです。
ともすれば、パンのキャラクターはゲテモノになりそうですが、
和傘で名乗りながら特徴を見事にとらえてあり、いい塩梅がさすがです。
途中、小田原の外郎売りも登場して、愉快です。
観客の掛け声も歌舞伎らしさを盛り上げます。
やはり日本の伝統文化、こんな作品で、少しずつ興味を持ってもらいたいですね。
小学生くらいから、盛り上がりそうです。