『El conejo astuto』(エル コネッホ アストゥート:ずるいうさぎ)が原題のようです。
メキシコ在住だった画家北川民次さんの作品。
松居直さんの『絵本のよろこび』でも紹介されていて気になっていました。
メキシコに昔あったアステカの人々のお話。
うさぎは小さい身体を嘆き、神様に大きくしてほしいと頼みます。
神様はある物を自分で手に入れることと引き換えに願いをかなえようと約束します。
ある物とは、とら、わに、さるの皮。
うさぎは知恵を働かせ、うまく3匹の動物達を殺し、神様に渡しますが・・・。
原題の通り、うさぎの悪賢さが全開です。
何とも民話らしい大らかな展開です。
残酷といえば残酷なんですが、狩りの厳しさを体感させてくれますね。