「スイミー」でおなじみの、レオ・レオニさんの絵本。
《ちょっと変わったのねずみ》フレデリックが主人公です。
のねずみの仲間5匹で暮らしていて、他の4匹が冬ごもりのしたくを一生懸命しているときに、じっとしているフレデリック。
誰がどう読んでも、「アリとキリギリス」を思い浮かべてしまいますよね。
でも、全く違うお話で、全く違う結論なんですよね。
フレデリックは、冬になって本領を発揮します。
その芸術的才能で、他の皆を癒すことができるんです。
他のみんなも「フレデリックが働かない」なんて非難することも無く、フレデリックの才能をちゃんと認めているところが、いいなと思います。
フレデリックの芸術的才能は確かに賞賛に値すると思います。
それと同じように、みんなの地道な労働があってこそ、フレデリックだって生きてきたんです。
職業に貴賎は無い・・とでも言うか。
お互い認め合える社会、組織、それが理想的だなと思います。
なかなかに奥の深い絵本です。
4歳の息子は、つい先日イソップ童話を読んだこともあって、ちょっと理解に苦しんでいた様子でした・・・。
フレデリックは遊んでいたわけでも、さぼっていたわけでもないんだよと説明しましたが。ちゃんと理解してくれたかな?
賛否両論ある絵本ですが、でも一読の価値はあると思いますよ!