むずかしいんですよね。きれいごとや偽善でなく
自分の心を感じようとしてみると、正直
みんなで冬支度をしているさなかに協力せずに
一人違うことをしている様子に何とも違和感を感じます
でも「アリとキリギリス」と大きく異なるのは
フレデリックも彼なりの冬支度をしているということ。
しかもあれもこれもと一生懸命にそして皆のために…
キリギリスのように遊んでいるわけではないのです
そして仲間が参加しないことに
怒りつつも寛大であることが実に重要な私へのヒントのような気がします。瞬間的に腹を立てることは簡単です。危うく私もそうしてしまいそうです。
でもネズミの仲間はフレデリックを許容し寛大に
見守ったからこそ、結局冬の退屈な暗い世界を明るく穏やかに過ごすことができたのです。そして感謝するのです
人と違うことを前向きに肯定してくれる絵本です
子供は少なからず人と違うと感じることを抱えているような気がします
そんな子たちに自信と「これでいいんだ」と安堵感を感じさせてくれるのでしょう。
そして大人たちはきれいごとでなく自分自身と向き合わせてくれる絵本です