やさしい気持ちで読めるとても奥の深い素晴らしい絵本です。
子供を亡くした母きつねが「なみだで からだがとけてしまいそうなほど なきました。」という、この心情がとてもよくわかり、すばらしい表現だと感動しました。
私がもし子供を亡くしたら…やっぱり「からだがとけてしまいそうなほど」泣くと思います。
そんな母きつねが、人間の子供とでんわボックスを通しておだやかな時間を過ごしていくページも、とてもすてきなことばのやりとりがあります。
でも、私がこの絵本で泣けてしまうのは最後の…
「きつねはきがつきませんでした。でんわボックスが きつねのために、さいごのちからで あかりをともしたのを」
ここで涙のツボにはまってしまうのです。
先日も、子供のクラスでこの絵本を読み聞かせしました。(泣かないことを祈りつつ)でもやっぱり、この最後で泣いてしまい…
あ〜どうしよう!どうにもならないほどになってしまいました。
子供に、ごめんね〜みんなの前で泣いちゃって…というと、「ちょっと恥ずかしかったけど…大丈夫だよ。」と励まされました。
なんででしょう?
今でも思い出すだけで泣けてしまう素敵な絵本です。