この絵本を読んで幼い頃の体験を思い出しました。小学生の頃、子猫が高い(と言ってもその頃の私が手を伸ばせば何とか届きそうな所)に登って降りられなくなり、鳴いていました。救出しようと必死で声をかけたり、手を差し出すのですが降りてきません。「もしかして怪我をしているのかしら?」と心配しましたがそのような感じでも無いし・・・と悩んでいるとツツツと親猫がやってきて私に威嚇し、そのとたんに子猫は何でもなかったかのようにスルスル自分で降りてきて、母猫と共に去って行ったのでした。残された私はポカンと見送ったのを今でも覚えています。まさにこの絵本の世界でした。動物の親子の信頼関係ってすごいなぁとしみじみ思ったのでした。
息子は実家で猫を飼っていることもあり、猫になじみがあるためかとても喜んで読んでいます。特に最後の子猫がおっぱいを飲んでいるシーンがお気に入りです。子猫を「ひろくん(自分の名前)」、母猫を「ママ」といいます。この親子みたいに私を信頼してくれているのかしら?読み終えたあと心がじんわりする素敵な絵本です。