少し古い本ですが、3人兄弟の真中の子どもの様子や気持ちを、ねずみが本当によく表していると思います。
分 かりやすい絵と簡潔な文章が、幼い末っ子の世話なんかでなかなかかまってもらえず、どうにかして家族の関心をひこうとする様子をみごとに描いています。
相手にしてもらえずつまらなくて、家を出て行ったノラ。静かになった家の異変に家族みんなが気づき、家中さがしても見つからないので、お母さんが泣き出してしまいます。私はここよと得意になってでてくるノラを家族があたたかく迎える場面が、なんとも微笑ましいです。なかなか、ノラの相手ができないけど、いつも心のどこかで思っているんだよと、心が温かくなる本です。
子どもは1度読んだきりですが、兄弟が増える頃には是非また読み聞かせたいです。