子供の発想が豊かでいいです。”食べたい”でも、実際に無い。”だったら、書いちゃお”そんな素敵に育った熊の子供はとても素晴らしい環境と愛情をたっぷり受けたんだろうな。と、この言葉だけで感じられました。白い大きな紙にリンゴの絵を描く前の左手で頬ずえをついてうっとりと眼を閉じている、この構図は思わず写真に収めたくなる一瞬をぎゅっと凝縮しているように感じました。リンゴの皮をむくという発想も魅せてくれます。この子が色々な絵を切ったのは常にお母さんを見ているからこそできたのではないかな。と思いました。お母さんがリンゴをむく。魚をさばく。野菜を切る。そんな一つ一つの動作を見逃さないようにしっかりと見ていた。だからこそ、真似ができる。そう、私は思います。風に吹き飛ばされたシチューは残念。でも、本物のシチューを食べる時にはちゃんと元通りになっているところが素敵です。子供の願いをお母さんが叶えてくれて私までもが嬉しくなりました。娘がもう少し大きくなってもう一度読んであげたいです。