「スーホの白い馬」と同じくモンゴル民話です。この絵本も、心に残るとてもすばらしい本です。
とてもやさしいかりゅうどが、ある日白いへびを助けた事から、動物たちの言葉がわかる宝の石を手に入れます。
この宝の石をつかって聞いたけものの話を、他人に話せば自分が石になっていると分かっていても、言わなければいけない大事件が起こることを知ってしまい、自分の身よりもみんなの命をと・・・。この若者がとった行動はすばらしいと思います。他人を思いやる心が、どれほど人の心をうつかをひしひしと感じた作品です。
ひとりひとりを大事にすることも、もちろん大切ですが、お互いがそれぞれを思いやって生活することの大切さをあらためて考えさせられました。