深い森の奥の松の木の根元に住むこびと一家の一年を描いた作品。
両親と暮らす4人の子どもたちは、白いドット模様の赤い帽子をかぶっていて、
いざという時はキノコのふりをするようですよ。
カエルやコウモリと遊び、ヘビを退治するかっこいいお父さんをまねてアリにやられたり…。
もちろん、森での生活の知恵をしっかり学びます。
焚火のそばで、お父さんの語るお話に耳を傾ける様子は、
古き良き家庭の光景で、素敵です。
淡々とした語り口も心地よいです。
ラストは、読者に、こびとたちの「この先」を考えさせます。
何とも夢のある余韻です。
少し長いお話なので、落ち着いて聞けるのは小学生くらいからでしょうか。