ロシア民話にも同じ題名の話があるのですが、
これは日本のヨヘイが遭遇した民話(創作かも知れませんが・・・)。
おばあさんが孫娘に、自分の櫛の由来を語って聞かせるという構成です。
おばあさんのおばあさんの村のヨヘイという若者が
雪道で迷って出会った美しい娘と後日再会します。
嫁になってくれたものの、風呂に入らないのをいぶかられ、
やむなく風呂に入ることになりますが・・・。
湯気となった娘の遺品がこの櫛だと言うのです。
はかない雪粒のようなおはなしですが、
おばあさんから孫娘へと、渡されていく櫛の存在感に圧倒されます。
そして、語り継がれるおはなしの姿を実感しました。