「あなたがおとなになったとき
この木はどれほど
おおきくなっているだろう」のシーンと、
「あなたがおとなになったとき
空はおなじ青さだろうか」のシーンと、
「あなたがおとなになったとき
いちばん手にとりやすい
ところにあるのは
なんの本だろう」のシーン続けて3ページで、主人公の少女は廃墟のような都市をさまよっています。
この世界が、今の彼女が想像する未来なのでしょうか。
その後ページをめくると、一気に彼女の「いま」に戻った印象を受けました。
湯本さんの文も素晴らしいですが、この文に対して広がりを見せてくれるはたさんの絵が、本当素敵だと思いました。
ラストの方で、少女と少年が高い壁を飛び越えるシーンがとても好きです。
進路や未来の自分に悩んでいるお子さんたちに特に手にしてほしい作品です。