広島の小学校のお話ということで、ある程度は予測したのですが、のどかなお話の暗転に、気持ちをついていかせるのにちょっと苦労しました。
勉強の好きなタヌキたちが、小学校の教室で夜間授業を始めたところには、素朴な初等教育の芽生えとタヌキを通しての子どもたちの成長を感じたのですが、時代とともに変わる教育内容を反映した構図となりました。
そして、戦争、原爆、終戦にまで言及していきます。
微笑ましい話が、やがて切なくて、悲しみに満ちていき、平和を喜ぶ物語となっていきます。
小学校低学年の感想文の課題図書となったこの本です。
子どもたちはどのように、この物語を受けとめるのでしょう。