コルデコット賞作家による、グリムの再話。
主人公は「幸せが一生ついてまわる」という天恵を持つ少年。
少年が実は貧しい夫婦の子供であることを知っている王は、
王女との結婚を阻止しようと、無理難題を与えます。
それが、「悪魔から3本の金の髪の毛をぬいて戻ってくること」でした。
この本の悪魔は、青い目に金髪のイケ面。
赤いマントに赤いセーター、赤い靴下、赤い靴!
(う〜ん、実際見てもらわないと伝わらないかな。)
なのに、「おばあちゃん」に家事などの面倒をみてもらっているのですね。
しかも、膝枕でやさしく頭をなでてもらって寝るのです。
その「おばあちゃん」の協力で少年は無事に帰還するのですが、
そのおばあちゃんの智恵や、王のその後もおもしろい。
「自分を信じる勇気」が感じられるお話です。