ランスとロットの二人の生活に欠けているのは子どもでした。
「王さまと王さま」で語られた同性婚の続編のような絵本です。
捜し物という感覚はちょっと問題ありですが、家族を作りたいという素朴な願望として受けとめたいと思います。
LGBTQという、性を超えた様々な愛のあり方を考えた時に、家族、家庭といった愛情の展開はとても重要です。
異性婚であっても、子どもを望まずふたりで完結するあり方もある中で、子どもの存在を考えるカップルの道は簡単ではないかも知れません。
だからこそ、このような軽快でコミカルな切り口は重要なのかも知れません。
多様化する社会の中で、社会を持続させるということも捨て置いてはいけません。