この作者が大好きなので、図書館から探して読んでみました。1974年発行の古い絵本です。子どももブタが人間のまねをしてくらしていくのがおもしろかったのか、「ブタが服着てる」とか喜んでみていました。
ブタの夫婦が日常のすべてに満足しているのに、それがつまらなく思えて柵ごしに見える人間の生活が羨ましいと思っていると、小箱の中から宝石ざくざく出てきました。これで、車に家・服などあらゆるものを購入して、すべての幸せを手に入れたと思いますが、機械の調子が悪くなったり、ベッドや服は暑かったりと思いのほか不便な生活。しまいには全てを投げ出してもとの生活に戻るお話です。
「おかねやいろんなものがほしい、
そうすればなんでもおもいのままだ。
でなけりゃどうしてしあわせなものか。」
ブタの言った言葉ですが、時々そう考えている自分がいて、でも人生それだけじゃないと、しみじみと反省させられた絵本です。