文章がとてもリズミカルな絵本で、テンポ良く読み進められました。絵も味があって、山の動物たちの様子がダイナミックに描かれています。
ひよどりの持っていた「りんご」が、次から次へと色々な動物達の手を渡っていきます。どの動物もなかなか食べることができず、とうとうりんごはごろんごろんと、転がっていくのですが‥。りんごを追いかける動物達がりんごのように、丸まってごろごろと転がっていく様子がとても楽しいです。そして最後にはみんな一緒に‥さてさて、どうなるでしょう?
最後は何となく、平和な感じで終わるのですが、娘は結局どの動物がりんごを手に入れることができたのかが、とても気になるようでした。
山の動物達の日常を描いているから、あえて結論まで書かなかったのかな?でも、やっぱり気になります。
私としても、絵の中に何か答えを示唆するようなものがあれば、より一層満足できたかな、と思いました。