息子の国語の教科書にこの話が出てきて、難しいので先生が読むという単元だったみたいなのですが、図書館で見かけ、折角だから絵を見せてイメージを膨らませられればと思い借りてきました。
赤羽末吉さんの絵の配色が大変美しく、そして日本の神話の挿絵にぴったりだなと思いました。文章自体は、小学校低学年でもちょっと硬い感じの文章なので、日本の神話にはこういうのがあるという感じで読み聞かせするのをお薦めします。
そして、『いなばのしろうさぎ』の話だけではなく、その後に大国主命の身の上に起きたことまで描かれているので、ちょっと学年が上の子向き、むしろ大人向きかなと感じます。ただ、日本の神話第四巻となっているので、忠実に神話の流れにのっとっているのは確かなんだと思います。
最初にとても驚いたのが、表紙の絵のうさぎが白くないことで、「あれ? いなばの白うさぎだよね?」と... でも、巻末のあとがきにその理由が書かれていました。へ〜と思う理由でした。
息子はイメージは十分に膨らんだみたいです。そして、絵本が神秘的な感じに仕上がっているので、他の巻も読んで見たいなと思いました。