1989年初版、17年前に出版された絵本、ロングセラーの「11ぴきのねこ」シリーズの1冊です。
最初はね、この絵本のおもしろさって、私にはよくわからなかったんですね。
なんとなく、最後の終り方がいつも知りきれトンボのような気がして...
最近、この絵本のおもしろさ、11ぴきのねこのもつキャラクターのおもしろさがわかるようになりました。
子供のほうはというと、子供ウケは非常によい。
馬場のぼるさんの他の絵本を見ても、ねこを見つけると、「あ、11ぴきのねこ!」とすぐに飛びつきます。
お話は、11ぴきのねこと、水玉模様のへんなねこのお話。
なにやらUFOのような乗り物で明日旅立つという水玉模様のねこを見て、11ぴきのねこたち、宇宙旅行がしてみたくなる。
水玉模様のねこには内緒で、11ぴきのねこたちは、そっと船に乗り込んだりする。
ところがところが、夜になり、水玉模様のねこが持ち出した星の世界の花火をみて、今度は、花火に飛びつく。
11ぴきのねこたちが花火を楽しんでいるうちに、気付くと、水玉模様のねこは、星空のむこうに飛んでいってしまっている。
11ぴきのねこ、おもしろそうなことを見つけると、すぐに何にでも飛びつく。
そして、すぐに飽きる。今度は、ほかのことに飛びつく。
いろいろ考えては、ちょっとズルい考えも浮かんだりするんだけれど、何をしても、なにかしら、どこかぬけてるんですね。
なんだか、そういうキャラクターが「犬」じゃなくて「猫」なのよねって思う。
11ぴきのねこ、なんだか憎めなくて、楽しいです。