今昔物語などに出てくる、伝説の盗賊のお話なんですね。初めて知りました。
絵や言葉は、日本のよき昔話風…。でも、それが、小学1年生の娘には、難しかったようで、反応はいまいちでした。低学年の子供には、親がやさしい言葉で言い換えてあげる必要があるかもしれません。
ただ、そうしてしまうと、この絵本のよさが伝わらず、残念なので、是非、中学年以上の子供達に読み聞かせてあげてください。若さという勢いで、自分勝手な悪い事ばかりしていると、年を取ってから寂しく辛い思いをするという事がわかると思いますし、悪い事をする事で一番辛く、悲しい思いをするのは母親なんだと言う事もわかってくれるはずです。
読み聞かせが終わった後の娘の感想は、「お母さんの事がこんなに好きなのに、どうして悪い事ばかりしたんだろうね。お母さんの事が好きなんだから、お母さんの喜ぶ事をしてあげれば良いのに。」
その通り!
悪人でも、最後にすがるのは、母親…、そして、母親はいかに悪人であっても見捨てる事は出来ない子供…、母親と子供の心の絆を考えさせられました。