もうこのシリーズが大好きです。
二作目の「うさぎのおいしい食べ方」あたりから、うさぎがしたたかな女の子、おおかみゴンノスケが振り回される男性に思えてなりませんでした。
そしてこの第三作。
確信を深めてしまいました。
もはや、このシリーズは年頃のお嬢さんや恋に悩める青年にお薦めしたい作品です。
今回も獲物を前に飛び掛ろうとするゴンノスケに、ほかの女性もというさぎとは異なる反応をするうさぎにたじろぎうろたえるゴンノスケ。
も〜、「目的の為には・・・」と頑張っちゃうゴンノスケが意地らしい。
生理的にうけつけそうも無い「哲学書」に埋没するゴンノスケのひたむきさも悲壮感を感じてしまいます。
そしていよいよクライマックスでは、予想通りの肩透かし。
読んで笑っている青年は、人ごとと思っている幸せな人です。
年頃のお嬢さんは、気分次第で殿方の純情な心を振り回す残酷さを反省してもらいたいものです。
高校生以上の方にお薦めします。