本からあふれだしそうなにわとり!長新太さんの絵がとっても印象に残る本です。
退屈そうなあいさつの時間とべんきょうの時間を終えて、王様が一番楽しみのやすみ時間。ひとりで遊ぶ姿がかわいいのですがちょっぴり寂しそうに感じるのは私だけでしょうか。
“ぎゅうぎゅうづめで遊べないのはかわいそう”とにわとりを逃がしてあげる王様の優しさと、後のことを考えないこどもっぽさが愛らしくて、その後扉を開けたのは自分だと言わないずるさも笑って許してしまいたくなります。自分の子には「自分がしたことは正直に言うように!」って怖い顔して言うくせに。
たまごやきがおしゃべりなワケは伏せておくことにして、最後に王様とコックさんが顔を見合わせて恥ずかしそうに笑うところで、これをきっかけにたくさんのお城で働く人たちと王様がいいコミュニケーションがとれるようになるといいな〜なんて思いました。