涙なくしては見れない絵本ですね。
むくむくが歌うブルブルの子守唄、ちゃんと楽譜までついていますが、きっとブルブルにとっては、この母の子守唄が一番の思い出だったんでしょう。でも母親の死期をさとったブルブルが、サーカスの檻をやぶって飛び出し、小さな町を騒がせてしまったとき、悲劇は起こるのです。
絵本で、母が子どもを守るという設定はよくありますが、成長した子どもに守ってもらう母親の話というのはあまり見かけませんよね。
「おかあさん!こんどこそはなれないでいっしょにくらそうね。」lこのブルブルの言葉を読むたびに、私は涙してしまうのです。私が一番好きなシーンです。そして最後に、むくむくがブルブルの背中に乗って夜空を飛んでいくシーン。このシーンがあるからこそ、涙しても何度も読みたくなるんだと思います。きっと2人は、天国で幸せになったんだなぁって。そう思えるだけでほっとしてしまうのです。まだ、娘には理解できないこのお話。成長したら一緒に読んでみたいな。