干し柿。ズバリ。
干し柿の作り方や成り立ちについて、丁寧に教えてくれる絵本です。
写真も美しく、柿のオレンジがページいっぱいに広がっていて
なにか癒されるような元気になるような、そんな絵本。
それにしても物凄い量の柿をひとつひとつ手作業で皮を剥き、
縄で繋ぎ、干して・・・時々は指でもんで・・。
気が遠くなるほどの作業です。
でも甘いおやつが無かった昔、柿は貴重なスイーツだったんですね。
今の子どもには考えられないことだろうけれど・・。
「柿がかわいてくると、少しづつ光を通すようになります。これがとてもきれいなのです」という一文がとても印象的でした。
ただ「貴重な食べ物」というだけでなく、ありふれた日常の景色の中に
美を見出していること。
息子にちょこちょこ補足してやりつつ読みながら、
食べ物をだいじにすることをもっと今の子どもたちに知ってほしいなぁ
と思いました。
今、とても恵まれていると言うことも。